
直接患者さんと接することはありませんが、内視鏡検査などで採取された胃・腸粘膜が癌であるか否かの判定などを組織学的に行なっている科です。1mmに満たない微小な組織から、手術により切除された大きな臓器に至るまで全身どこの組織でも顕微鏡的に詳しく調べ診断し、報告書を作成しています。この病理診断は臨床の先生が今後どのような治療をしていくかを決めるうえで重要な役割を果しています。(いわば病院の縁の下の力持ち的存在といえましょう)
手術中に、どの範囲まで切除すればよいか?などの術式を決定するために、迅速診断がしばしば施行されますが、その担い手も病理です。 手術室から運ばれてきた標本を、必要に応じてトリミングし、凍結して固め、数ミクロンの薄い切片に切って、染色を施します。その標本を顕微鏡下で観察し、腫瘍の有無や組織型の診断などを行い、その結果を手術室の術者に伝えます。(その過程に要する時間は約10分です) 病理の中で最も緊張感のある仕事ですが、最も醍醐味のある仕事でもあります。
臨床の先生の需要によって病理診断を行なう標本の種類や量も決まりますので仕事内容は他力本願的側面があります。
当院では卵巣腫瘍や乳腺腫瘍の比率が高いという特徴があり、それなりに経験豊富ですが、いずれの症例にも常に真剣に取り組み診断しています。
@遺伝子に対する抗体や遺伝子産物の活性を阻害する薬剤を用いた癌の治療(癌細胞を直接ターゲットとして画期的な治療) が一部で現実のものとなってきています。 その際に、遺伝子の発現の有無を簡便に調べる手段として組織化学的方法が用いられ、組織上で病理医がその発現の程度を判定する状況が生まれてきました。
このように、病理診断が正に治療に直結する場面が多くなってきており、病理診断は基礎医学ではなく臨床であるとの思いを強くしています。
A情報開示の風潮に後押しされる形で、セカンドオピニオンを求める傾向が病理診断に関しても強まっています。
当科でも、セカンドオピニオンを求められる一方、他施設にセカンドオピニオンを求めたい患者さんなどに対して標本を貸し出したりもしています。
患者さんが納得のいく医療をうけられるよう、風通しの良い病理を目指しています。
B2003年2月24日から、病理専門医の広告ができるようになりました。(標榜化を目指した病理学会としては、満足のいく結果とはいえませんが、以前に比べると格段の進歩です。)
このことにより、病理診断が臨床であるとの評価がなされたものと考えられます。
医療全体において、病理医のなすべき仕事は何か?と考えた際に、通常の診断業務のほかに、医療の安全 ・ 質の検証といった医療において必要不可欠な事項が思いあたります。このような広い視野に立って、能動的に仕事ができるような病理医を目指したいと思います。
医師ごとに紹介を希望する項目が異なります。紹介内容が全てではありません。
臨床検査科部長 里 悌子(さと ていこ) 認定医:解剖資格認定医 |
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非常勤医師 堤 寛(つつみ ゆたか) 認定医・専門医:解剖資格認定医 日本病理学会
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非常勤医師:宮内 潤(みやうち じゅん) 認定医・専門医:日本病理学会認定病理医 解剖資格認定医 |
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非常勤医師 池田 栄二(いけだ えいじ) 認定医:解剖資格認定医 |