
2003.08.21
今回は 「子宮鏡下子宮筋腫核出術」 について産婦人科の山本百合恵医師に紹介して頂きました。
お腹を切らずに子宮筋腫をくりぬき、しかも3〜4日間の入院ですむそうですが、一体どんな手術ですか?
子宮鏡という内視鏡を子宮の中に挿入し、子宮の内側から筋腫を削ってくりぬく (核出する) 手術です。
| 術前 | 術後 |
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| 摘出子宮筋腫 | 子宮の略図 |
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どんな症例が適応になりますか? すべての子宮筋腫に施行できるのですか?
すべての子宮筋腫が適応になるわけではありません。 子宮の内側 (内腔) に突出しているタイプの筋腫が適応になります。 このような筋腫では生理 (月経) 時の出血が増えて貧血になったり、生理痛 (月経痛) が重くなったりすることが多いとされています。 また、子宮表面にあまりに近い場合も適応から外れることがあります。
| MR写真 | 子宮の位置略図 |
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| 術前エコー写真 | 術後エコー写真 |
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ふつうの開腹手術と比べて優れているのはどんな点ですか?
お腹に傷がつかない、手術による出血量が少ない、術後の腹腔内癒着がまれである、入院が短期、すみやかに日常生活に復帰できる、等々です。 さらに、将来出産を望む場合、経膣分娩が可能です。
合併症などの注意点はないのでしょうか?
子宮を外側から見ながら手術するわけではないので、穿孔のリスクが生じます。 この手術がなかなか普及せず、実施する病院が限られているのはそのためです。 また、子宮の入り口 (子宮口) から内側 (内腔) に大量の水 (潅流液) を流し込むため、いわゆる水中毒といわれる体内の電解質異常の発生にも留意しなければなりません。
なるほど。 安易な考えは禁物ですね。 最後に一言どうぞ。
子宮筋腫はその人によってできている位置 ・ 大きさ ・ 数 ・ 症状などが異なります。 詳しくは外来を受診の上、ご相談ください。