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質の高い医療の提供


TrueBeam のご紹介

da Vinch Xのご紹介

高精度放射線治療装置 TrueBeam

当院では、次世代の放射線治療に向けて開発されたアメリカ・シリコンバレーに本社を置く、
バリアン・メディカル・システムズ社製のハイエンド高精度放射線治療装置を導入しています。

高精度な放射線治療の提供

TrueBeam放射線治療システムは、各種がんに対する幅広い臨床ニーズに応えるフレキシブルかつ高精度の治療オプションを提供する装置です。

最新の照射方法であるHyperArc(臨床開始施設は全国で4施設:2020年8月現在)にも対応しております。
病巣を三次元で立体的にとらえ、がんに対して多方面から放射線を照射することにより、がんの周囲にある正常組織に放射線を極力当てないよう、がんに対してピンポイントに照射することで患者さんの身体への負担を軽減することが可能になります。

  • 定位放射線治療(SRT)
  • 強度変調放射線治療(IMRT)
  • 強度変調回転放射線治療(VMAT)
  • HyperArc(転移性脳腫瘍に対する新しい放射線治療技法)
などの治療法のほか、通常の放射線治療にもOn Board Imager(OBI)によるkVのX線画像と6軸制御可能なロボティック寝台の組み合わせにより治療精度の向上に努めています。

安全な放射線治療を提供

常勤の医学物理士が装置の精度管理・治療計画の立案を担当し、放射線科医師・放射線技師と協働し治療の安全を確保しています。

医学物理士とは・・・

日本では「放射線医学における物理的及び技術的課題の解決に先導的役割を担う者」と定義され、一般財団法人医学物理士認定機構が認定を行っています。
主な業務は、放射線治療における機器の品質管理、線量検証、高精度放射線治療の計画立案と検証を行い、安心して治療を受けていただけるように物理的観点からサポートしています。


様々な治療法に対応

定位放射線治療
(Stereotactic Radiotherapy:SRT)
定位放射線治療とは、病巣に対し多方向から放射線を集中させる方法です。一般的な放射線治療に比較し、周辺の正常組織の線量を極力減少させることが可能です。数回に分割して照射することを特に定位放射線治療(SRT)といいます。

強度変調放射線治療
(Intensity Modulated Radiation Therapy:IMRT)
強度変調放射線治療とは、正常組織の照射線量を抑えつつ、腫瘍部分に放射線を集中して照射できる画期的な照射技術です。これにより従来の方法では不可能であった理想的な放射線治療が可能となり、腫瘍制御率の向上や合併症の軽減が期待できます。

強度変調回転照射法
(Volumetric Modulated Arc Therapy:VMAT)
強度変調回転照射法は、IMRTの応用型で、従来行われていた回転原体照射に強度変調の機能を加えた照射法です。装置を回転速度と線量率を変化させながら回転して、強度変調を行うことで、治療時間の短縮が可能となり患者さんへの負担を軽減することができます。IMRT対応の患者さんについては、ほとんどの症例で応用型である強度変調回転照射法(VMAT)を施行しています。

脳腫瘍に対する放射線治療技法
(HyperArc)
HyperArcは、バリアン社製の放射線治療システムTrueBeamにて実施可能な、主に転移性脳腫瘍に対する定位手術的照射(SRS)や定位放射線治療(SRT)を短時間で効率的に行うことができる最新の照射技術になります。HyperArcは、治療計画ソフトウェアに専用のツールを搭載し正常組織への線量を低減しつつ、従来に比べて短時間での治療が可能となります。これに伴い、患者さんへの負担の軽減が期待できます。

ご心配の症状や気になる点などあれば診察の際にお尋ねください。
これからも安心安全の治療の提供や治療精度のさらなる向上を目指して邁進してまいります。

手術支援ロボット da Vinci X

ダビンチは1990年代に米国で開発され、1999年よりIntuitive Surgical社から臨床用機器として販売されている低侵襲の手術支援ロボットです。日本においても急速に普及しつつあり、保険の適応にもなっています。

1~2cmの小さな切開創から内視鏡カメラとロボットアームを挿入し、高精度の内視鏡手術を行います。術者は高解像度の3Dモニターにより拡大される術野を見ながら、緻密な動きができるロボットアームを操作して手術を行います。

最新機種を導入

ダビンチXはda Vinci 第4世代の最新機種です。
前世代機と比べてアームが細くなり、加えて可動域がより広がったことが大きな特徴です。
患者さんの負担が少ない内視鏡下手術の特徴を活かしつつ、今まで不可能とされていた角度からの視野の確保と、人間の手以上の緻密さを持つ手術器具による繊細な動きを可能にしたのが、このダビンチです。その優れた機能は患者さんや医師にとっても大きなメリットをもたらします。

da Vinci Xサージカルシステム

da Vinciによる吻合の様子
(トレーニングキットを使用しています)

da Vinciによる折り紙(鶴)の様子

ダビンチ手術がもたらすメリット

1.がん組織がより正確に摘出できる
内視鏡の拡大視野を用いることに加えて人間の手より繊細な動きができる特殊なアームを操作することで、細かい患部まで正確に処理をすることができます。
2.傷口が小さい
鉗子を挿入するために皮膚を数か所1~2㎝程小さく切開します。また、がん組織摘出時の傷口も最小限(3~5㎝)に抑えることができます
3.術中の出血量が少ない
侵襲の少ない手術のため、術中の出血量が少なくなり、お身体への負担も小さくなります。
4.疼痛が少ない
痛みは患者さんを悩ませる大きな要因です。傷口が小さいので術後の痛みが少なくなり、痛みを感じる期間も短くなります。
5.早期の社会復帰
上記したメリットにより、術後の回復が早くなり、早期の社会復帰ができるようになります。

担当医のコメント

手術支援ロボット『ダビンチ』は、前立腺がん、腎臓がんに対する手術機器として効果、安全性が確立されています。また他臓器のがんに対しても適応が拡大しており、さらなる可能性が期待されます。
患者さんのニーズに可能な限りお応えしつつ、ロボット支援手術による正確で安全な「安心できる医療」を提供いたします。

(左)泌尿器科副部長 兼 ロボット支援手術室長 古内 徹 医師
(右)泌尿器科部長 田村 高越 医師


対象となる疾患

当院では現在、「前立腺がん」と「腎臓がん」の患者さんを対象としています。消化器系など他疾患についても体制が整い次第、対応していく予定です。
前立腺がん
(ロボット支援腹腔鏡下 前立腺摘除術)

※画像をクリックすると拡大します。

前立腺摘除術はダビンチが最も活用されている術式です。

ダビンチ手術では、腹部に数ヶ所小さな穴を開けるだけで前立腺を摘出することができます(図1)。

前立腺を膀胱と尿道から離断して患部を摘出します。その後、膀胱と尿道を再度つなぎ合わせます(図2)。
ダビンチを用いた前立腺摘除術では、人間の関節以上の可動域と精細な動きにより、正確で安全な手術操作が可能になりました。
ダビンチ手術の手術創(図1)

※画像をクリックすると拡大します。

前立腺手術の図解(図2)

※画像をクリックすると拡大します。

腎臓がん
(ロボット支援腹腔鏡下 腎部分切除術)
ダビンチによる腎部分切除術は比較的小さい腎臓がんに対して行われます。
腎部分切除術では、腫瘍切除時の出血を抑えるために腎臓の動脈をクリップで挟むことにより血流を一時的に遮断しますが、血流の遮断時間が長くなると術後に腎機能障害をきたすリスクが高くなります。

ダビンチ手術では精巧精密な操作ができるため従来の手術法と比較して血流遮断時間が短く、術後腎機能障害のリスクを抑えることができます。
ダビンチ手術(腎臓がん)の進め方

※画像をクリックすると拡大します。

チームによる安全性の追求

診療科医師、麻酔科医師、手術室看護師、臨床工学技士、用度課をはじめとする事務局の各スタッフとともに、定期的に検討会を開催するなど情報共有を密に行っており、シミュレーションやトレーニングを通して、より安全で精度の高い手術になるよう体制を構築しています。