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生理検査室


生理検査室では、男性・女性スタッフを合わせ11名で検査業務を行っています。患者さんと直接接して検査を行うため、思いやり、声かけ、状態の把握に努め、患者さんに寄り添った優しい検査を行うことを心がけています。患者さんとのコミュニケーションはもちろん、スタッフ同士の声かけや、疑問や悩みはすぐに相談するなど、コミュニケーション〈報・連・相〉を大切にし、協力し合い検査を行っています。先輩後輩、臨床医や他部署のスタッフなどとも垣根を越えて密接に連携を取れていることが、この検査室の強みです。
また、患者さんに安心して検査を受けて頂けるように、学術・技術の面では、各種講習会や学会への参加、学会認定資格や臨床検査士などの資格取得に向けた学習に積極的に励み、スキルアップに努めています。

担当検査技師取得資格

二級臨床検査士
認定超音波検査士
血管診療技師
JHRS認定心電図専門士

チーム医療への参加

ブレストチーム
糖尿病チーム

超音波検査

超音波検査

腹部、心臓(経胸壁、経食道)、頸動脈、腎動脈、下肢静脈、甲状腺、唾液腺、乳腺、胎児計測など様々な領域の検査を行っています。当検査室では医師による造影超音波検査による腫瘍の診断や肝生検に代わる痛みの伴わない肝線維化診断法として有力視されている肝エラストグラフィ(SWE)も行っています。超音波検査の利点としては、痛みは殆ど伴わないこと、被曝のリスクがないため繰り返し行えること、痛みやしこりを自覚する部位の確認を行いながら検査を行えることです。検査時間は20~30分で終わるものが殆どですが、検査する領域により時間が異なります。安全で質の高い検査を行うために、息を吸ったり止めたり、体の向きを変えたり、患者さんにご協力して頂くことがあります。

循環機能検査

循環機能検査

心電図

虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)や不整脈を見つけるために行う検査です。
一般的な心電図検査は仰向けに寝て、電極を装着し、数分で終わる比較的簡単な検査です。

負荷心電図

マスター負荷心電図やトレッドミルなどの運動負荷検査や、立位負荷心電図検査があります。運動を行い、心臓に負荷をかけて、危ない不整脈が出ないか、狭心症の変化がないか、血圧や心拍数の変化がないかなど、一般的な安静時の心電図検査では見つからない病気を見つけます。

ホルター心電図

1日~最大7日間心電図を記録する検査です。電極シールを貼って、機械を持ち歩いて頂きます。安静時の心電図検査では見つからないような不整脈や、日常生活の中で起きた「息切れ」「動悸」「胸痛」などの症状と照らし合わせ狭心症や不整脈があるかどうか調べます。
当院では、入浴のできるタイプの検査機器も導入しています。

24時間血圧計(ABPM)

1日血圧計を巻いて過ごして頂き、普段の生活の中の血圧の変化を調べます。病院にくると血圧が高くなってしまう方(白衣性高血圧)には不可欠の検査です。その他、就寝中の血圧、睡眠から目覚める間の血圧、労作時の血圧を評価することで、より良い高血圧の治療に繋がります。

脈波伝播速度・足関節上腕血圧比(PWV・ABI)

腕と足首の血圧を測り、血管の硬さや詰まり具合を調べることで血管年齢がわかります。動脈硬化が進む(血管年齢が高い)と脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わる病気になってしまう危険性があるので、血管の状態を知るために検査を行います。例えば、動脈硬化が進んで足の血管が詰まってしまった場合足に痛みが出るので、この痛みの原因を調べるためにも検査を行います。検査時間は5分程度で比較的簡単な検査です。

心肺運動負荷試験(CPX)心臓リハビリテーション

運動(自転車を漕ぎながら)心電図と呼気ガスを一緒に調べることで、患者さん一人一人にあった適切な運動の強さを調べます。心筋梗塞や心不全になってしまった後の状態回復、再発防止を目的として病気をする前のような日常生活が送れるように心臓リハビリテーションを行います。

呼吸機能検査・呼気一酸化窒素(NO)検査・気道可逆性試験

呼吸機能検査

呼吸機能検査

肺活量、努力性肺活量、機能的残気量、肺拡散能量の4つの検査項目があります。呼吸が苦しい、動くと息切れが、という症状のある方で、肺や気管支に症状の原因があるかどうかを調べ、病気の分類分けを行います。口で呼吸する検査のため、検査中は鼻栓をします。ちょっとしたコツとタイミングが重要で、患者さんと担当者が協力しあい検査を行います。検査をする項目によって異なりますが、検査時間は20~30分程かかります。

呼気一酸化窒素(NO)検査

長引く咳がある、辛い咳症状あるという方が行う検査で、呼気中のNO(一酸化窒素)の値を調べることで気管支喘息や咳喘息の診断により近づくことができます。診断を助ける他に、喘息の治療経過の指標としても使用される検査です。コツが掴めれば数分で終わる検査です。

気道可逆性試験

慢性閉塞性肺疾患(COPD)と喘息を鑑別するために有用な検査です。お薬(気管支拡張剤)を吸入し、その前後で肺活量と努力性肺活量を調べます。喘息発作が起きていれば、お薬の吸入後は息が吐きやすくなり、検査結果の改善が見られれば気管支喘息の可能性が高いと判断されます。お薬の吸入する時間と、検査時間を合わせて多少時間のかかる検査です。
現在は感染対策のため、患者さんには検査前の手指消毒や手洗いをお願いしています。検査に使用する機器は検査毎に消毒、検査室の換気を行い、細心の注意を払って検査を行っています。

脳・神経機能検査

脳・神経機能検査

筋電図検査

電気マッサージのような電気刺激を与えて神経が痛んでいないかを調べる神経伝導速度検査、針を刺して筋肉が痛んでいないかを調べる針筋電図検査があります。人により感じ方は様々ですが、多少の痛みを伴う検査です。針は採血の時の針よりも細いものを使用します。リハビリテーション科の医師が検査を行っています。検査時間は20~30分程です。

脳波検査

頭を囲むように小さな電極を装着し、痙攣や意識消失などの原因が脳細胞の活動により引き起こされているかどうか調べます。痛い思いをすることは無く、検査中に寝てしまっても構いません。乳幼児や小児の検査の際はお薬(睡眠剤)を飲んでもらうことがあります。検査時間は30~40分程です。

新生児聴性脳幹反応検査(ABR)

生後4日以降の赤ちゃんに行う聴覚検査です。小さい音を聞かせて、脳幹からの電気的反応を分析し、内耳~脳幹までの聴覚経路全般の聴覚障害がないか検査します。検査による赤ちゃんへの影響(痛みやかゆみ等)はなく、眠っていれば10分以内に検査が終わります。

睡眠障害検査

終夜ポリソムノグラフィ検査(PSG)

睡眠時無呼吸症候群を診断するための検査です。無呼吸症候群には種類があり、分類分けをし、治療方法を決定していきます。脳波や眼電図、呼吸努力ベルトなど様々なセンサーを装着し、一晩入院して頂きます。治療方法の1つに、持続陽圧呼吸療法(CPAP)という空気を鼻から気道に送り込み気道を開通させ、睡眠時の無呼吸を防止する方法があり、送り込む空気の最適な圧を決定するために行うPSG検査も行っています。

簡易PSG

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合に、患者さん自身で装着して自宅で検査を行うことができます。就寝前に装着し、いつも通りに睡眠を取って頂きます。検査結果によって、診断のために一泊入院するPSGを行ったり、即治療(CPAP)を始めたりします。また、CPAPを使用している患者さんにおいては効果(CPAPを使用して無呼吸を防止できているか)を確認するために簡易PSGを行います。