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心不全・心臓リハビリチーム



心不全・心臓リハビリとは

超高齢化を迎えている我が国において、心不全や心房細動をはじめとする心疾患患者は増加の一途である。また、あらゆる循環器病の終末像である心不全患者は2035年まで増え続けると推定されています。

急性心不全は専門医による適切な治療により改善しますが、症状が取れただけであり、心不全が治ったわけではなく以降は慢性心不全の状態となります。慢性心不全は感染などをトリガーに容易に急性増悪を発症し再び入院となります。この急性増悪を防ぎ、心機能や身体機能・認知機能などの低下速度を少しでも遅くするために、日常生活の管理や適切な運動・栄養の指導などを行う総合的活動プログラムのことです。

心不全・心臓リハビリチームとは

慢性心不全患者さんは高齢者が多く、その生命予後が不良であるばかりでなく、心不全増悪により再入院を反復します。再入院には、不整脈・心筋虚血・高血圧・感染症など医学的要因ばかりでなく、減塩や内服など治療に対するアドヒアランスの不良や身体的・精神的ストレスなどが密接に関与している。

慢性心不全に対する薬物治療の効果を最大限に引き出し、再入院を減少させ、症状・生活の質(QOL)改善するため、循環器内科医とかかりつけ医との診療連携を構築するとともに、看護師や薬剤師・理学療法・臨床工学技士などの他職種の医療専門職で、教育・症状モニタリング・服薬管理などを含む疾病管理を実践するチームです。

医師

循環器内科医師が担当します。患者さんの年齢や運動耐容能にあわせて運動療法の強度や頻度を組み立てます。また、患者さんの病態や合併症をしっかり把握し、個々の患者さんに適した投薬内容を調整し、栄養面や生活習慣の是正にも取り組みます。

看護師

身近な存在として、生活における薬の内服、食事内容、お仕事、運動などの聞き取りを行い、チーム全体でその情報を共有し今後の予防方法を考えています。
一人一人の患者さんが、予防のために自己管理が行え、病気を理解し不安なく社会復帰出来るよう、包括的に支援しています。

薬剤師

循環器疾患の患者さんは心臓の働きを保護し、体の水分を調整する重要な薬を飲んでいます。そのため、内服方法の提案や服薬意義について説明し、薬物治療について十分に理解することで、確実な内服ができるように支援しています。また、副作用の早期発見や薬物相互作用の回避ができるように努めています。

管理栄養士

循環器疾患の患者さんの予防・治療のためには、身体に望ましい食習慣・生活習慣を身につけることが必要です。
栄養指導では、主に食事の適正エネルギー、塩分量や脂肪の質についてお話します。
普段の食生活の中で何に気をつければ良いのかを一緒に考えていきます。

理学療法士

循環器疾患の患者さんは過度な運動や安静は病気の再発を引き起こすため、適切な運動療法が重要となります。そのため、一人一人の患者さんに応じた適正な運動負荷を設定し、安全で効果的に運動療法を行っていただき、運動耐容能(体力)向上や活動範囲の拡大に努めています。

活動内容

当院の心不全・心臓リハビリチームは、循環器内科医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・臨床工学技士の他職種が協同して活動しています。

心筋梗塞、狭心症、心不全、下肢閉塞性動脈硬化症、大動脈疾患などの循環器疾患を有する入院および外来患者さんを対象としています。

入院時に患者さんの疾患や生活状況を評価、その後にチーム全体でカンファレンスを開催し、患者さん個々の問題点を共有。それぞれの専門職種が1つのチームとなり病気の予防や健康関連QOLの改善を目指し、適切な薬物療法・栄養療法・運動療法・生活指導に取り組んでいます。